こんにちは、スナフです。
今回は実銃向けドットサイト HOLOSUN(ホロサン) HS503Cをレビューします。
HOLOSUN(ホロサン)のドットサイトについては使っている人からの高評価をたびたび聞いていたのですが、実のところアメリカ国内での評価はあまり芳しくないのでは?という印象を持っていました。
そんな中、少し前に日本の代理店からHS503Cの生涯保証での販売を開始したという案内をいただき、それをきっかけに改めて調べてみたところ、HS503系の評価は米国内でもかなり高いという印象を受けたので今回購入してみました。
外観、機能、サバゲーで使えるのか?また、オーバースペックではないのかといった観点でレビューしていきます!
なお、本記事中の写真に出てくるドットサイトには防弾用のレンズカバーとソーラーパネルカバーが取り付けられています。あらかじめご了承ください。m(_ _)m
サークルドットを省いたモデル HOLOSUN(ホロサン) HS403Cのレビューはこちらです。

外観
HS503CはAimpoint T-1型の小型チューブタイプのドットサイトです。
本家T-1と大きく異なる点はバッテリーの収納スペースです。T-1はドットサイトの右側面にバッテリー収納スペースが設けられているのに対して、HS503Cは本体下部にスロットインする方式になっています。
これにより、ドットサイト本体のシルエットがT-1よりスリムになっており、照準時にドットサイトの外装に隠れて見えなくなってしまう範囲がより小さくなっています。
マウント部分はこのようになっています。レールの溝は中央の1本だけ使う構造です。
付属品
パッケージには、本体とハイマウント(Co-witnessマウント)が接続された状態で入っています。さらに、ローマウント、バッテリー収納パーツ+ねじの予備、ラバーのレンズカバー、バッテリー交換用の工具、マウント締め付け用のトルクスレンチが入っています。
マウントを後から買い足さなくていいのは良心的だと思います。
重量
ハイマウント込みで120gと軽量です。
Aimpoint COMPシリースが350g前後あるので約1/3の重さということになります。
これ以上軽量なドットサイトを求めるとTrijicon RMRやノーベルアームズMRSといったオープン型のマイクロドットサイトになるんじゃないかなーと思います。
機能
ゼロイン方法
ゼロイン調整ダイヤルのキャップがスクリュー式になっており、これを取り外して逆向きに挿すことでダイヤルを回せます。
ダイヤルを回すとカチッカチッというクリック感があり、特に微調整はやりやすいと思います。
安いレプリカサイトのように調整範囲が狭いということも一切なく、グリグリ回して調整できました。
輝度自動調整モードのON/OFF
HS503Cには、夜間、照明のない屋内、晴天の屋外といった環境の明るさに応じて自動的にドットの輝度を調整する機能が搭載されています。
本体右側面にあるプラスボタンを3秒間長押しすることで、自動調整モードと手動調整モードを切り替えることができます。
例えば、晴天の屋外の明るさに合わせてドットの輝度を調整していると、照明のない屋内に入ったときに輝度が高すぎて照準しにくくなってしまいます。
輝度自動調整モードをONにしておくことで、手動での微調整はできなくなってしまいますが、環境に応じて瞬時(0.5秒〜1秒)に自動調整されるようになるので便利です。
個人的にはドットは通常より少し暗めにしておいたほうが照準しやすいので、自動調整モードは使っていません。(自動調整モードONの場合も3段階から明るさを選択できます。)
NESTさんのような明るい屋外と暗い室内を行ったり来たりするフィールドであれば、輝度自動調整の恩恵を受けられるのではないかと思います。(以前にNESTさんで撮った動画はこちら)
サークルドットのON/OFF
輝度自動調整モードONの場合は強制的にサークルが表示されます。
輝度自動調整モードOFFの場合は本体右側面のマイナスボタンを3秒間長押しすることで、サークルドットの表示/非表示を切り替えることができます。
実のところ、標的が隠れてしまうような気がして普段はサークルドットを使っていません。
ただ、サークルがある方が中央のドットがどこにあるか分かりやすいと思います。
他メーカーの光学機器でサークルドットが表示できるのはEotechのホロサイトぐらいでしょうか?アメリカのAmazonでも、$200前後の低価格帯でサークルドットが表示できるのは素晴らしいというレビューが多いように思いました。
非常に細い線で描画されていて滲むようなこともないので、サークルはとても綺麗に見えます。
手動での輝度調整範囲
今まで使ってきた光学機器の中で一番使いやすいです。
本体右側面のプラスボタンで輝度アップ、マイナスボタンで輝度ダウンです。
ボタンは大きくてグローブ越しでも押しやすいです。
ナイトビジョンモード2段階+通常モード10段階の計12段階ですが、1段ごとにちょうどいい感じで輝度が上がっていきます。
NVモードと通常モードの間の輝度が欲しいのに!といった不満がまったくありません。
また、どういう仕組みになっているのか、輝度を上げていってもドットが滲んで見えにくいといったこともありません。
低輝度では屋内での微調整がしっかりできるし、屋外でも高めの輝度の中でしっかりと微調整ができるという印象です。
最大輝度については、少し前に6月下旬の晴天下で1日使いましたが、最大輝度にしなくてもしっかりとドットが見える感じです。
輝度を上げていくと屋外でも明るすぎるぐらいなので、砂漠や雪原といった極端に明るい環境にも対応できるのではないかと思います。(サバゲーにはオーバースペックですが・・w
手動での電源ON/OFF
本体右側面のプラスボタンとマイナスボタンを同時に押すとドットが消えます。
長押しではなく同時押しした瞬間に電源OFFとなります。
バッテリー交換方法
外観でも書いたとおり、HS503は本体右側面の下部からバッテリーをスロットインする方式になっています。
①バッテリー収納パーツのネジ2本を外して取り出す
②R2032ボタン電池を一つ載せてスロットイン
③バッテリーのネジ2本を締める
このように簡単な手順でバッテリーを交換できます。
エアガンにマウントしたまま交換できるので、交換後にゼロインが大きくずれるようなこともないところが良い点だと思います。
スロットイン方式だとバッテリーの接触が悪くなってしまうようなことがあるのでは?と思っていたのですが、以下の画像のようにバッテリーを上下から強く挟み込む接点になっているのでそういう問題もなさそうです。
なお、スロットイン部分の防水性能は水深1mまでいけるということなので、普通のサバゲー用途ならあまり気にしなくて良さそうです。
ちなみにHS503Cは本体上部にソーラーパネルが付いています。
開封時は本体にバッテリーが入っていないのですが、その状態でもサークルドットが薄く点灯していたので、ソーラーパネルはバッテリー寿命にある程度役に立っているのでは?と思います。
ハイマウントの高さ
付属のハイマウントは、M4のアイアンサイトと併用できるCo-Witnessサイトの高さになっています。
通常の構え方だとドットサイトはよく見えてアイアンサイトはほとんど気にならないですが、アイアンサイトが覗ける位置まで頬付け位置(視線)を下げると、ドットサイトを通してアイアンサイトで照準することが可能なマウント高です。
これを利用して、ドットサイトのゼロイン後にドットサイトを基準にしてアイアンサイトを調整することができます。
また、万一ドットサイトが利用できなくなった場合も、取り外さずにそのままアイアンサイトを使用できるのもメリットだと思います。
サバゲーで使った感想
まず、本体がスリムでシルエットが小さいので筒を覗き込むような感覚が全くありません。COMBAT80やSUREHIT MRSといったオープン型のドットサイトからの移行でも違和感なく使えると思います。
また、レンズも透明に近いクリアさなので標的が暗く見えにくいといったこともないです。
さらに、ドットがとても小さい(2MOA)にもかかわらず驚くほど明るく鮮明に見えます。
このように基本機能が高いためか、ライフルを構えると視界の中に小さくて明るいドットが浮かんでいるような感覚で射撃することができます。
あと、ガスブロのCQBRブロック1に載せていますが、ブローバックのリコイルでももちろん問題はありません。(実銃に載せて撃てばもっと大きな衝撃が加わるので当然ですが・・w
西日が強い環境でもレンズへの写り込みはほとんど気にならないレベルです。いつも通り照準できました。
サークルドットと輝度自動調整についてはサバゲーではまだ使っていないので、追って加筆しようと思います。
注意点
アメリカAmazonのレビューを見ていると、数はほとんどないですが初期不良はあるようです。(低評価のレビューは初期不良がほとんどでした。)
単価が高いこともあるので、初期不良による返品交換ができるかあらかじめ販売店に確認しておいたほうがいいと思います。
ちなみに今回購入したお店は日本代理店かつ生涯保証がついていました。
あと、実物の光学機器でもBB弾が当たったらレンズは確実に割れます。
生涯保証があっても被弾による破損は無償修理という訳にはいかないと思いますので、保護カバーは必ず付けましょう。
ぼくはGuns Modifiyのレンズプロテクターを付けていますが、かなりきつめだったので圧入したような感じになっていて、マイナスドライバーを使わないとプロテクターが外れません‥w
FIRSTさんからもT1の保護カバーが出ていますので、そちらでもいいかもしれません。
まとめ
自動輝度調整、砂漠や雪原でも使えそうな輝度調整範囲、サークルドットが表示できる等、少しオーバースペック気味のところもありますが、基本性能が高い実銃対応のドットサイトを生涯保証付きで購入できるのであれば、3万円ちょいは正直安いぐらいじゃないかなーと思います。
今までにそれほどたくさんの光学機器を使ってきた経験があるわけではありませんが、レプリカや低価格帯のドットサイトはやはりどこか欠点があるという印象です。
HS503Cはそういった欠点がない製品の中ではもっとも低価格な部類だと思いますので、光学機器の性能や使い勝手で不要な悩みを持ちたくないのであれば、はじめからこれを買ってしまうのもアリだと思います。
ちなみにぼくはレビューするために少しだけ使って中古で売却する予定でしたが、このまま使い続ける感じになりそうです・・・w
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