こんにちは、スナフです。
今回は次世代電動ガン向けのFCU(ファイアコントロールユニット)、不知火商店製 陽炎3型をレビューします。
陽炎3型は東京マルイ製のM4・HK416型の次世代電動ガンに組み込めるFCUです。
FCUとは、以下画像のように電子基板をメカボックスに埋め込むことで電動ガンの電子制御を可能にするパーツのことです。
陽炎3型を取り付けることで、以下機能が使えるようになります。
プリコック設定(15段階)
ピストンを引いた状態で保持する機能です。トリガーを引いてからBB弾が発射されるまでのタイムラグ(ロックタイム)が短くなり、エアガンのレスポンスがよくなります。
ブレーキ設定(5段階)
モーターに逆回転の電流を流すことで、射撃後にモーターが惰性で動く時間を短くします。プリコック設定と併用することでロックタイムをさらに短くできます。
残弾なし通知音(ON/OFF設定可)
M4系の次世代電動ガンは、スプリングマガジン使用時に残弾0になるとボルトキャッチが起きて射撃できなくなります。その際、残弾0に気付かずトリガーを引くとピピーッという音で弾切れを知らせてくれます。
バースト設定(1~30発)
トリガーを1回引いたときに発射される弾数を指定する機能です。1発に設定しておけば、セーフティがフルオートになっていてもセミオートと同じ動作になります。
サイクル設定(20段階)
フルオートの発射サイクルを遅くする機能です。元の性能以上に速くすることはできません。
ピストン開放
プリコックでスプリングが縮んだ状態のまま放置するとスプリング・ギアに負担がかかるため、ピストンを前進させてスプリングのテンションを開放する機能です。
陽炎3型の効果は?
エアガンは次世代電動ガンHK416Cです。
設定はプリコック10/15、ブレーキ5/5(最大)、バースト1/30です。
まずはメカボックスむき出しでの動作です。
シリンダーの通気口からピストンがかなり後方で停止していることと、停止位置が毎回安定していることがわかると思います。また、ノーマルの次世代電動ガンよりもレスポンスが上がっていることもわかると思います。
サバゲー中の動画はこんな感じです。
撃ちたい瞬間に弾が出るので、遠距離でも少ない弾数で確実にヒットが取れています。
CQBではこういう感じです。ゲーム中にダブルタップする感覚がわかると思います。
セミオートでシビアな撃ちあいをするときはプリコック設定の有無が大きく影響してくると思います。
特に、射撃の瞬間だけ顔とエアガンをわずかに露出させて射撃してくるタイプの人を相手にするときは、プリコックなしの電動ガンだと厳しいです。
また、次世代電動ガンは剛性が高く耐久性にも優れていますし、しっかりと固定されたチャンバー構造による中・遠距離の弾道精度は素晴らしいです。
FCUはあくまで電子制御を行うだけなので、基本性能が優れた電動ガンに搭載したほうがより効果的と考えています。
次世代電動ガンHK416Cへの組み込み
詳細な分解方法は他のサイトを参照してください。GUNドックさんの記事はおすすめです!

まずはこういう感じでメカボックスを取り出します。
ビフォー
アフター!
組み込み作業中は集中してしまって写真を撮らなくなるのでほとんど画像がありませんでした。すみません(;´Д`)
不知火商店さんの公式サイトに組み込みの詳細な手順が載っている取扱説明書・組み込み後の設定マニュアルがありますので詳しくはそちらをどうぞ。
後方配線にしたかったのでHK416Cにストックチューブを取り付けています。
HK416Cはストックチューブへ配線を通す溝がロアフレームにないので自分で加工する必要があります。気を付けてください。
また、ストックチューブ内にバッテリーを収納する際は、ノーマルのスプリングガイドが使えなくなりますので、別途スプリングガイドを用意する必要があります。
HK416C用はこちら。
その他(M4やHK416Dなど通常のストックチューブの場合)はこちら。
その他の注意点としては、陽炎は本体にヒューズが付いていないため、自分で取り付ける必要があります。
ストックチューブ内にバッテリーを収納するのであれば、ミニ平型のヒューズが小さくてよいと思います。コネクタはミニT型2Pコネクタが小さくておすすめです。(ストックチューブにバッテリーを入れるとスペースがタイトになるため)
かなり雑な配線ですが、こういう感じになっています。
ストックを最短位置にしないのであれば、チューブから少しはみ出していてもOKです。
大電流が流れるのでコネクタ周りの絶縁はしっかりやっておきましょう。ヒューズが飛びまくりますw
また、1400mAのリポバッテリーとサマリウムコバルトモーターの組み合わせでは30Aのヒューズが必要でした。
バッテリーはこれを使っています。ストックチューブに収まります。
この容量ならセミオートで1日遊んでも余裕があります。
サマリウムコバルトモーターは強力なトルクをもつ東京マルイ製のモーターです。陽炎3型のプリコック設定と相性はよいと思います。
ヒューズはどれを使えばよいかわからなかったのでセットで買いました。
ヒューズのコネクタはこれを使いました。
バッテリーコネクタはこちらです。
バッテリー側につけるコネクタは必ずメス側を使いましょう!
平型端子の圧着はこちらの電工ペンチを使いました。
動作の安定性は?
プリコックでよく聞くトラブルがオーバーランによる2点バーストです。
プリコックではピストンを引いた状態でモーターを止めるので、オーバーランするとピストンが開放されてしまい、セミオートでも2発目のBB弾が発射されてしまうことがあります。
セミオート戦でバースト発射になってしまった場合はレギュレーション違反ですし、なにより気まずいですよね。
陽炎3型を搭載した電動ガンを使って今までに5回ほどサバゲーに行ってますが、オーバーラン等の動作不良が発生したことは一度もありません。
動作は非常に安定していると思います!
陽炎ってどこに売ってるの?
陽炎はAmazonとかYahooショッピングで探してもヒットしません。
どうも少量しか生産されていないらしく、一部の販売店に卸しているだけのようです。
私はG.A.W Webshopさん、知り合いは南蛮堂さんから購入していました。
在庫があるときに買うのが良いと思います!
なお、G.A.Wさんと南蛮堂さんで配線が異なり、それに応じてモデル名も別になっています。
G.A.Wさんで扱っているのは陽炎3型改というモデルで、G.A.Wさんが不知火商店さんに提供している1.25sq(HB-KX)の配線を使用しているそうです。
南蛮堂さんの陽炎3型は、0.75sqシリコンコードということです。
製造元の不知火商店さんはTwitterアカウントでの情報発信もされているので、最新の情報はそちらからチェックするのもよいと思います!
今回は以上です!
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