今回はショットキーバリアダイオード(以下SBD)の取り付けについて説明します。
SBDとは、電動ガンのスイッチ上で発生する放電(スパーク)による接点摩耗を軽減するためにつける電子部品です。
リポバッテリー等の大電流バッテリーを使用した場合、スパークによってスイッチの接点がかなり速く摩耗してしまいます。摩耗が進むと、最終的にはトリガーを引いても通電しない(BB弾が発射できない)状態になってしまいます。
SBDを取り付けることでこのスパークをかなり抑えることができるので、安心してリポバッテリーを利用できるようになります。
なお、電動ガンに指定以外のバッテリーを使った場合、メーカーからのサポートを受けられなくなりますし、高電圧のバッテリーを使うと本体を壊す恐れもあります。また、取り付けに失敗するとショートして大変危険なので、くれぐれも自己責任で実施していただくようお願いします。m(_ _)m
電動ガンのスイッチ摩耗とその対策や、SBDを使用した接点摩耗軽減策についてはガンジニアさんが詳しく解説されています。SBDを付けたらスパーク減ってスイッチの寿命が延びる!ぐらいしか僕は語れません・・・w
取り付け方法
今回は電動ハンドガン ハイキャパEへの取り付けです。(ハイキャパEの記事はこちら)
普段セカンダリにハイキャパEを使っていて、部品取り用に予備を2つもっているのですが、うち一つを知り合いに譲ることになったので今回作業を行いました。
今回使用するSBD
これです。
SBDは電動ガン向けに配線済みの商品もありますが、半田付けができるなら部品だけ買った方が安いです。
ただ、電動ハンドガン以外の電動ガンについては、ねじ止めでSBDを取り付けることが可能なため、半田付けが面倒な場合は既製品を買ってもいいと思います。既製品はこちらです。
電動ガンの分解
SBDはモーターに接続します。電動ハンドガンは以下のようにグリップ底のネジを2本外すだけです。
まずはグリップ底のシールをはがします。綺麗にはがせば後から元に戻せます。
シールで留まっているカバーを外した状態です。ネジが見えるので二本とも外します。
ネジを外してグリップの底を取り外した状態です。分解はここまででOKです。
配線
SBD側の配線を作っていきます。ここからは半田付けが必要です。
これを、
こうやって、、、
こうじゃ!!
注意点は以下のとおりです。
ダイオードの帯が付いている方がカソード(電気が流れる方向)です。これをモーターのプラス端子側に接続します。逆をマイナス側に接続します。
モーターの端子に半田付けする際は、両側にちゃんと予備半田を盛りましょう。モーター側にはんだごてを当てると既存の配線が外れてしまうことがよくあるので、ちゃんと固定してからこてを当てるようにしてください。
また、モーターとフレームの隙間にSBDを押し込むため、半田付けをする前に位置を仮り決めしてグリップの底蓋がちゃんと閉まることを確認しましょう。蓋が浮く場合は配線やSBDの位置を修正してください。
配線が上手くいったら、最後にバッテリーを接続して試し撃ちを行います。
極性が逆の場合はこのタイミングで回路がショートします。撃っても動作しない、SBDが溶けて壊れる、バッテリーと配線が発熱して発火する、という現象が起きますので、急いでバッテリーを外してください。とても危険です。
半田付けと配線作業に必要な道具はこんな感じだと思います。上の写真を見てもわかる通り僕は半田付けが下手くそな方ですが、下手くそでも意外と問題なく使えていますので、やったことがない方もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。