こんにちは、スナフです。
今回は以前からブログに書いていたアバターグレネードに関する記事で、なんと実際にプロトタイプを触らせてもらってCEOの方から話を聞くことができました。
ブログのネタにと6月ごろに製品の詳細について問い合わせたことがきっかけで、製品説明の和訳をお手伝いした経緯があり、今回CEOのレミーさんが代理店に会うために来日されたタイミングでプロトタイプを触らせてもらう機会をいただくことができました。
中国→日本と長期間の出張でお忙しい中で貴重なお時間をいただき、レミーさんには本当に感謝しています。ありがとうございましたm(_ _)m
なお、ブログやSNSでの公開もOKということは確認済みですので、教えてもらった内容を全部お伝えしていきます。
※2016/12/2追記
当初はすべて公開OKということでしたが、内部構造に関する部分は公開を控えてほしいと後から連絡を受けたため、一旦掲載を取り止めています。
※2016/12/23追記
公式サイトでの予約が開始されました。初期ロット出荷まではIndiegogoで実施されていたクラウドファンディングのときと同じ価格(予定価格の25%OFF)で予約ができるようです。
https://avatar-grenade.com/produit/dual-skinz-pack/
起爆の方法
起爆方法はとても簡単です。エアガンのようにスイッチ式でセーフティのオンとオフを切り替えます。
また、サイクロングレネードのように起爆させた後に本体を分解して信管をセットしなおす手間はありません。
この動画のようにセイフティを安全側に回してからガスを注入し、投擲直前にスイッチを逆方向に回してセイフティを解除するだけです。
再度セイフティを有効にするには、もう一度安全側にスイッチを回すだけでOKです。
起爆の感度はサイクロンより少し鈍いぐらいということでしたが、本体重量がサイクロンの2倍以上あるので特に問題なく起爆するのでは?という印象です。
なお、今回見せていただいたプロトタイプはグリーンガス仕様だったためBB弾を装弾してのテストは実施していません。特にアイウェア等は着用していませんが、メーカーの監修のもと安全に配慮しているのでご安心ください。
内部構造
次は内部構造です。単に使うだけなら分解する必要はありません。スキンを変更するときやメンテナンスのときに分解する感じです。
本体はこれぐらいのサイズです。(重量とサイズについては後の方に詳しく書いています。)
裏面にガス注入バルブとコアとスキンを分離するための横広な溝があります。
この溝にドッグタグのような専用の板状の工具をはめ込んで回転させることで、ネジ式で差し込まれているコア部分(写真中央のアルミ部分)とスキン部分(外周の黒い部分)を分離できます。
分離したスキン側のパーツがこちらです。
※2016/12/2 内部構造部分なので画像を削除しました。
こっちがコア部分です。左側に写っているドッグタグみたいなものがコアとスキンを分離するときに使う工具です。
※2016/12/2 内部構造部分なので画像を削除しました。
コア部分のその他のパーツ
※2016/12/2 内部構造部分なので画像を削除しました。
シンプルな構造で、部品点数も少なく工具不要でバラバラに分解することができます。
ガスのバルブを叩く部分と安全装置はこのようになっています。
※2016/12/2 内部構造部分なのでバルブ部分の説明動画は削除しました。
セイフティを安全側に回すことで信管を固定し起爆できないようするという構造です。
シンプルかつ安全な仕組みでなおかつ衝撃に反応する構造になっています。
なにより驚くべきところは起爆後にスイッチを回すだけで再び安全状態に移行するという点ですね。。
なお、上記の動画に映っている柱上のピストンについては、HFA-134aでの動作性向上と使用後にピストンが収縮してパッキンからガスが漏れてしまうことを防ぐといった理由から、プラスチック製に変更する予定ということでした。
スキンシステム
今回は3種類のスキンを見せていただくことができました。
まだ改善の余地があるとのことで製品版とは少し異なるものになるようです。
通常版のスキンは装弾数60発
オーブ型のスキンは120発
タクフーン型のスキンは200発入るということでした。
実際に手にとって分かったのが、BB弾を排出する穴以外にもガスだけを排出する小さい穴がいくつかあるという点です。
ガスの噴出によってグレネード自体に回転を与える目的ということでした。
また、外装はプロトタイプからより頑丈な材料に変更予定ということで、最終的にはトルネードグレネードのようなグラスファイバーが含まれた素材になるということでした。
今回はまことに残念ながらBB弾を装填してのテストは実施できませんでしたが、HFA-134a仕様であっても、4m四方程度の部屋であれば十分にBB弾を拡散させることができるということでした。
重量とサイズ
重量は、サイクロン < トルネード < アバターの順で重いです。
トルネードとはあまり差がないので、ほぼ同じ重さと考えていいと思います。
アバターグレネード、310g
なお、金属製のピストンがプラスチック製変更予定ということだったので、ここからさらに50gぐらいは軽くなるのでは?と思います。
ピストンだけで73gあったので・・・。
※2016/12/2 内部構造部分なので画像を削除しました。
大きさはサイクロンより少し大きい程度で、M4のダブルマガジンポーチに収まりました。
通常スキンとタクフーンスキンはポーチに困ることはなさそうです。オーブ型はダンプポーチぐらいしか入れるところがないかもしれません。。笑
サイズはこんな感じです。トルネードよりちょっと小さいかな、というところですね。
左から、サイクロン、タイマー式トルネード、アバターグレネードを並べるとこんな感じです。サイクロンだけホルスターに入ってしまっていますが、大体のサイズ感はわかるのではないかと思います。
こちらの写真は奥から、アバターグレネード、トルネード、サイクロンです。
日本(HFA-134a)向けの仕様について
意外ですが、現在アバターグレネードは日本仕様(HFA-134aの使用)を基準として開発を進めているということでした。
グリーンガス等の高圧ガスを基準に開発すると、より低圧のガスで動作不良といった問題が発生してしまうからだということです。
したがって、HFA-134aに対応しているか心配する必要はないといえると思います。
HFA-134aに対応するため、ピストンをプラスチック製にして軽量化を行う予定ということでした。
余談ですが、CO2ガスに対応する予定は一切ないということです。さすがに強度が足りないということでした。
今後の予定
バリエーションとして、タイマー型とリモコン型を開発中ということです。
リモコンはRISやプレキャリに取り付け可能な小型サイズで、グレネード投擲後にボタンを押すことで起爆させることができる仕組みということでした。
また、別製品としてモーションセンサー型の無人機銃も開発中ということでした。
携行可能な小型サイズを目指しているということだったので、こちらも楽しみな感じです。
こういうアイテムはフィールドレギュレーション的にはクレイモアと同じような扱いになるんでしょうか・・。
今回は以上です!
とりあえず当日の話をサクッとまとめただけなので、追って加筆修正していく予定です。